星が見たいです。
満天の星空。当分見ていません。
旅行に行くと悉く(おくさん!「ことごとく」ってこんな漢字なんですって!え?ご存知でした!?)曇りの夜空。
なので、きれいな星空が見たい。
キャンプに行きました。
1週間前の天気予報では、快晴。
3日前 雨のち曇り 降水確率60%。 おい。
1日前 曇り 降水確率10% ふう。
当日朝、気持ちのいい秋晴れです。
車で3時間。昼飯や買い物での寄り道を含めると4時間ちょいで到着。
雲は少し出てるけど、やっぱり秋晴れ。
これは星空も期待できそう。
さっさとテント設営して、風呂が混む前に入浴を済ませました。
晩飯は、焚き火台でいろいろ焼いて食べる感じ。お取り寄せの焼き鳥とか、肉とかホタテ貝柱とか、くっ付いた餃子とか。あと、燻製作ったり、途中の道の駅で買った黒豆を湯掻いたり。
晩餐を始めたぐらいで、ぽつりと雨が。空を見上げると、とぎれとぎれの雲。
雨雲レーダーを見てみると、東西に伸びる帯状の雲が南下してきています。
20分ほどで通り過ぎるみたいだし、小雨程度なら大丈夫と思い、そのまま続行。
途中でザーッと降ったけど、すぐに止んだからよかった。
この時点で気温10℃。そこそこ寒いです。
テントは、グランドシートの底に、100均の防災に使われる銀色でぺらぺらの断熱シートを敷きつめました。地面に熱を奪われません。あと、電源が使えるので、小型の電気ファンヒーターを動かしてました。
これで、テント室内は十分暖かかったです。
夜の9時ごろ、雲が少しありますが、綺麗な星空が見え始めました。
地元で見る夜空と違い、空間に占める星の密度が違います。やっと見れました。
子供たちも寝て、晩酌タイム。かなり寒いです。
寒いだろうと思って持って来たカップ麺も食べます。寒い中で食べる麺類はまた格別。
どんだけ食べるんだ。
夜のキャンプ場の雰囲気が好きです。所々に焚き火の火が見え、みなさん、(こんなくそ寒いなかでも)ゆったりっとした時間を過ごしています。
雲でまだらな星空だけど綺麗に見えたし、焚き火が燃え尽きるころ、就寝。
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テント付近のガサガサという音で目が覚めました。まだ真っ暗です。
嫁がトイレか何かで起きて外にいるのかと思い、そのまま寝ようと思いましたが、ガサガサという音が長く続きます。何か探し物?
真っ暗な中、嫁が寝ている辺りに手を伸ばすと、嫁はそこにいました。嫁はテントの中にいる。
誰!?
どろぼー?
コホリント島の雑貨屋で万引きすると、生涯ドロボーという固有名詞にされます。
一気に空気が張り詰めます。音はテントのすぐ前、タープ内のいろいろ荷物を置いているあたりから聞こえます。携帯のライトを点け、少しテントのチャックを開け、覗きます。
?
照らされた空間に、動くものはありません。
ただ、ごみ箱だけがガサガサと揺れています。これはこれで不気味。
テントから出て近づいてみると、中型犬ぐらいの大きさの毛並みのいい物体が、倒れたゴミ箱に頭を突っ込んでます。
「おい。こら。」
声を掛けてみましたが、ゴミに夢中なのか無視してるのか、ごみを漁り続けます。野生動物は触らない方がいいので、テントに戻ってライトを持ってきて照らしてやると、やっと気が付いたのか小走りで逃げていきました。
その面構え、タヌキ。
食べられそうなものは入ってなかったと思いますが、包装の匂いに惹かれたのかな。
冬支度で少しでも栄養を取りたかったのでしょう。熊じゃなくてよかった。
嫁も起きたので、「タヌキいた。」と説明。
「星は?」と聞かれる。
「見てない。」
「なんでやねん」
もう一度外に行くと、今度は雲の無い星空!タヌキが起こしてくれなかったら見られませんでした。
午前3時半ごろの出来事でした。
翌朝も気持ちのいい天気。
大メスティンで米2合がうまく炊けて、昨日の燻製ベーコンとか卵やらをおかずに朝食。
そのあと、コーヒー飲んだり餅を焼いたりしながら、のんびりと片付けして、12時前にチェックアウト。
夜は寒かったけど、紅葉も青空も夜空もとても綺麗だったキャンプでした。