すでに生産終了から10年以上。ノーマル車両も少なくなってきて、誰の役に立つのかわからないインプレです。
※このエンブレムは後付けです。
ちなみに私、ツアラー2台とビッグスクーター1台に乗ってきました。
のんびりと景色と空気を楽しみながら走るのが好き。
そんな人間の主観です。
人生初めてのクルーザー?アメリカン?なので、最初はステップの位置に戸惑いました。発進時に動き出して、2速にいれようと足を上げたら、ステップを探して足がぱたぱた。
ハンドルは幅広くて少し高く感じます。グリップも太めかも。
シートは幅広く、後ろが骨盤を支えるように上がってます。前にあるステップと合わせて、しっかり足で踏ん張れるようになっています。スポーツバイクと違い、ニーグリップしやすいようなタンク形状ではないので、これが正しい座り方なのかな?
ビッグスクーターがそうでした。腰ぐらいまでの背もたれがついてましたね。
そんな感じなので、乗車姿勢は走行風圧を全身で受けるどっしりタイプ。
ほんのり猫背で、少しあごを引いたぐらいがちょうどいいかなと、勝手に思ってます。
どこかで読んだ本で、アメリカンはハンドルで曲げるんだとありましたが、今までのクセで、体重移動で曲げようとしています。ニーグリップしにくいけど、アウト側の膝でタンクをイン側に押すような感じ。乗り方はこれからいろいろ探っていかねば。
計器類は、必要最低限といった感じ。暗い所でおぼろげに光るスピードメーターと、各種インジケータのみ。燃料計とか水温計(警告灯はある)とか時計とかはありません。
メーター好きとしては、少し物足りない。
スイッチやレバー類の操作感は、カチッとした感じ。操作が完了したのがわかりやすいです。初期型なので、ハザードとパッシングスイッチがありません。無くてもいいけどあった方が便利なものですね。
今でもいくつになってもドキドキするエンジンスタート。キーをオン、チョークを引いて、スタートボタン。ライダーに良く聞こえるように、少し上に向けて設計されたマフラーから、ドルルンッと低い音。
そこそこ低回転のトルクがあり、発進時やギヤチェンジをさぼった時にも、よく粘ってくれます。その低回転を使っている時だけ、アメリカンらしいVツインの鼓動を感じることができます。具体的には5速で40~50km/hぐらい。
んで、合流や坂道などで回転数を上げていくと、うい~~んっていうスムーズなエンジンフィールに変わります。タコメーターが無いので、何回転から変わるのかわかりませんが。
長く低いスタイリングですが、見た目そのままの安定した走行フィール。
多少の風や、路面のでこぼこ等の外乱には強い方だと思います。
250ccなので速くはないですよ。でも、交通の流れに乗るくらいは簡単。
27馬力で184kg。パワーウェイトレシオだと6.8なので、普通車と比べるとそこそこですね。
高速域はしんどいです。向かい風が。
たぶんそれなりのスピードは出るんでしょうけど、全身で受け止める風圧がしんどい。慣れだと思うけど、慣れるのかな。まだ寒いから余計にそう感じるのかも。フロントスクリーンの付いたバイクにしか乗ったことが無かったので、特に風圧を感じます。風圧を扇風機程度に感じるようになる日が来るのだろうか。
取り回しは、両足ともべったりと地面につき、ハンドルも幅が広いので、楽な方だと思います。ステップが前にあり、足を下すところには何も無いので、楽に足漕ぎ出来ます。
ただ、ホイールベースが長いので、小回りが利きません。運転中も取り回し時も両方に言えることですが、狭い場所でのUターンみたいな方向転換は苦手です。ちょっと広い場所を探しましょう。
積載性はほぼありません。リアシートが小さくて蒸しパンみたいに丸いので、載せにくいです。シート下に小物入れがありあますが、口が小さい(大人の握りこぶしぐらい)ので、そんなに入りません。
500のペットボトルと小物入れの口。中はちょっと広いので、2本ぐらいは入るかも。
いろいろ書きましたが、読み返してみるとマイナス点が多いような気がしますね。ですが、本人はまったく気にしていません。
バイクって、走らせて楽しいかどうかが1番であって、今の私にはこのVツインマグナは楽しいバイクです。
古いバイクですが、とても乗りやすい。のんびりと走る事が楽しくなる。そんなバイクです。